網が外れる時はこんな感じ(左端写真)になります。ようやく100mを外し終わる道路際まで来ました。網を外すと今度は杭を抜いていきます。ほとんどが丸太の木杭です。藺田は粘土質なので、抜くときに回しながら力を入れないと抜けません。抜き終わった丸太は相当な本数、これを用水でブラシで泥を落として綺麗にし、また来年の網かけに備えます。泥で汚れた道具を洗うのも結構大変でした。道具はちゃんと納屋に収納します。これで午前中の作業は終わりました。時刻は11時を少し回った所でした。 真夏のこの刈り取り期は、午後の早い時間は作業をしません。太陽の陽で藺草が傷んでしまうからです。それに人間も休まなければなりません。何といっても1ヶ月の長丁場です。昔から農家の皆さん昼寝をされます。この昼寝が体力を回復させる源になるのです。
翌日も夜中から、また同じスケジュールをこなしました。畳店の仕事もキツイと思うことがありますが、夏の刈り取り期、これら一連の作業を約1ヶ月間続ける農家の仕事に比べればキツイうちに入りません。内心、家業が農家ではなく畳店で良かったと思いました。
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